はやぶさ2、予算危機報道に対して。
2011年 12月 05日
私のつたない説明より松浦晋也さんのブログ「L/D」の記事のほうが判りやすいかと思うので参考にして欲しい。
「はやぶさ2、予算の危機について」
私自身もはやぶさ2に関しては応援もしてるし、計画を進めている研究者などの話を聞いてこれは将来の日本のためにやるべきことであると確信している。特にこの記事の最後の方に書いたチームリーダーの吉川先生の言葉に感銘を受けた。
この状態でわずかながらでも力になれるかと思い、野田首相の選挙事務所宛てにメールを送った。自分の意志の表明ということでこのブログにも転載しておく。
(斜体部分がメールの内容)
9/25発行のかわら版拝見致しました。
日本の工業力を支える中小企業が国際競争に負けない技術力を担っているというところには、海外では出来ない製品づくりをしている製造業で働く自分としても「まさにそのとおり」と思う内容でした。
ところがいま進められている日本の先端技術の中でも国内問わずとして賞賛を浴びてる計画が、予算編成の中で風前の灯となっていることはご存知でしょうか?2010年に小惑星イトカワからサンプルを採取して地球に戻ってきた探査機はやぶさの後継計画である「はやぶさ2」です。
はやぶさ2は当初2010年打ち上げを目指して計画が進められてきましたが、厳しい財政の中繰り延べられておりましたが、はやぶさの帰還の翌年である今年度予算で「日本再生重点化措置」枠で予算が認められようやく計画がスタートしました。しかし来年度予算の中でその予算がつかない可能性が高いとの報道がありました。
ここで問題になってくるのが、来年度の予算がつかないと計画自体が成立しないという状況にあるということです。御存知の通り我々が住む地球もはやぶさ2が目指す小惑星も同じ太陽の周り楕円を描いてを回る惑星の一つです、2つの異なる楕円がタイミングよく近づくのは限られた機会しか無いのですが、それの限界の期日が2014年で探査機製造などの期日を考えるとこれ以上の延期ができない状況です。
はやぶさ帰還後の報道であったように、それを支えた技術はかわら版ので取り上げてた街の中小企業です。
そういった技術は円高で生産が海外に移転すると支えきれなくなると同様に、使用されることがないとやがて空洞化し流失してしまいます。
また、技術力を先端分野で喧伝しその力を世界に示すことは日本企業の全体的な底上げにも繋がっていくことだと思います。
先の震災で生活に苦しみ大変な思いをしている人も多いですし、そういった方の生活再建のための予算を付けなければならない自体だということは、自分も大地震が控えている静岡の地に住んで居ることから他人ごとではないことではあります。
しかしながら、今の手当と同じかそれ以上に将来の技術と産業を支えてていくことは今苦しんでる人が再び生活を取り戻しより反映していくためには欠かせない種となることだと思います。
東北の地が復興したあかつきに、それらの人の糧となる技術と産業がないならば今の厳しさに耐えることはできないのではと思います。
東北だけではなく日本人の希望となりうる種をみすみす葬り去らぬよう、ご配慮をお願いしたく申し上げます。