Nゲージファインマニュアル2
2017年 06月 11日
昨年の暮、某イベント(爆)の帰り道の大井町乗り換えの際にふらりと寄ったIMONで買った一冊。
もうかなり旧聞に属する話題なのですが、まだ紹介していなかったのと、前回作った地方主要道モジュールにもこの本の記事が参考になったので、発行から半年近くなりましたがこれはきちんと書いておかないといけないと。
モジュールに組み込んだ変電所の工作テクニックは、この本の記事をベースにオリジナルのアレンジを追加したものです。
最近の雑誌記事や専門ムックでは、所謂「超絶技巧」を駆使して細密な工作を紹介している記事は多いのですが、この本ではそう言った工作の個々の技法をきちんと紹介していることが役に立つというか「使える」工作記事になっていると考えます。
つまり普通の紹介記事だとその通りになぞらないと同じものができないのに対して、一部はその通りにやると同時に代替手法や省略(更には追加も)といった製作者自らの取捨選択がしやすいという余地があるのです。
実際窓埋めや塗装技法などは紹介記事通りにはやりましたが、フェンスのディテールアップは細かい工作を避けもっと細密な既製品に変えたり屋根上のスジボリ追加とかダクトの別パーツへの置き換えなど行ってます。
1つ欲を言うならば、この手の工作技法の紹介本でもっと基本的なテクニックを紹介する本が出てくれば…という思いも。
先に紹介した窓埋めも、この本では「壁面外壁をガラス板に密着させ、ピッタリの大きさにカットした1mm厚のプラ板をしっかり押し込んだところ、プラパテ仕上げが不要なほどの同一面が得られました。」としか書かれていません。
では自分はどうしたかというと、窓枠に合わせてケガいたプラ板をはめ込んだが、隙間や段差があったので接着とパテ変わりを兼ねて瞬間接着剤で埋めヤスリで平滑に仕上げた、とかなり違う工作手法。
過去にプラモやストラクチャー作りで工作手法は判っているからこうしたリカバリーも出来るのですが、知らないとなかなか難しい部分ですが、鉄道模型関連の書籍では最近そうした工作手法を紹介した本は出ていません。
既製品をただ並べるだけでは表現に限界があるので、そういった基礎工作の解説本の需要もあるのではと感じますね。
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