http://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/web/special_exhibit.html
特別展入り口にはH2A202の模型が
特別展は入館料とは別料金で200円、どうやらいくつかのセッションにわかれているようで、一つめの部屋はまずロケットに関する展示です。
部屋に入ってまず目についたのは洋上から回収されたH2Aのフェアリング。
白い塗料らしきものは結構分厚く塗られてます、おそらく断熱性のあるものかと思われます。
2つ目の部屋には衛星の展示が、写真は左上からひので・きく7号(おりひめ/ひこぼし)・れいめい・TRMM。ただ解説がちょっと掘り下げてもらったらもっと面白くなるんですが(きく7号ならHTVとかと絡めたり科学衛星の観測成果でも出せば・・・)
その奥には陸域観測衛星「だいち」このサイズだと太陽電池パドルのデカさが際立ちますねぇ。
以前プラネタリウムでキューブサットの番組を上映していたこともある関係からか、東大中須賀研で制作されたキューブサットの試験モデルとカンサットのフライトモデルも。
3つめの部屋は金星に関する部屋。
天井には職員手製の実物大あかつき模型が。
4つ目の部屋は「はやぶさ」関連の展示、ここは映像メインだったので写真撮影していないです。
全般的な感想は「さっぱりしすぎ」なのと「宇宙は神秘を煽り過ぎ」な感じ、前者は普段専門的に宇宙関係をやってる職員が少ないから並んでる模型のそれぞれの関連性が少なかったりしたり、解説員がいても細かい部分の説明がおかしかったりしてました。(はやぶさで「一回目のタッチダウンわ失敗してしまいました。失敗すると離陸することが出来ません。」は「じゃあ2回目は?」と突っ込みたくなってしまった)
後者の方は、ライトダウンされた室内&スポット照明に(60年代的)スペーシーな効果音…さすがに手垢が付き過ぎたやり方なきがしますし、せっかく模型やテストモデルなどをを借りてきたのですから雰囲気で煽るよりしっかり見えるようにしたらいいんじゃないかなぁと思います。
んでここからが本題なのですが、こう言った点は今回の山梨県立科学館だけでなくあちこちの科学館での宇宙関連展示全般で言えるんですよねぇ。本来科学館では神秘性を煽るより機械や現象について科学的に説明すべきなんですが、なぜか宇宙関係だと神秘に走ってしまうんです。
最近の宇宙ブームは、はやぶさの帰還がきっかけですがそれが受けているのは断じて「宇宙の神秘」とかではないはず。「人智を尽くした技術力の挑戦」と「困難を乗り越える物語性」なんですよ。
科学について解説する科学館は、安易な方向に走るのでなくその辺りをしっかり解説して欲しいものです。