約3000円で月を見る
2011年 09月 16日
いや財政的に余裕があるなら欲しいんですがね、
これとか、
こんなのとか、
はたまたこんなのとか。
まあそこはmakerとしては出来る範囲で自作してみようということで、星の手帖社より出ているこんなキットを見つけてきました。送料込みにしても3000円ちょっと、使えなくても、はたまた思ったより良くて色々改造してももったいなくない金額ですので早速ポチりました。
中1日程度で即到着、パッケージサイズは大人の科学などの付録付きムックとほぼ同サイズ。中身に関しては発売元サイトで見れますがかなりシンプルで実際組みたも数十分(シール類を慎重に張ったのでその分時間が食いましたが)で完成というお手軽な内容、けれどもレンズはアクロマートという色にじみ(色収差)を押さえるちゃんとしたものが使われています。
宇宙研の特別公開で能代市のブースで買った「のしろけっとちゃん」ステッカーを張って軽く痛スコ仕様。三脚は一般的にコンパクトカメラ用として売られてるものと同サイズなものです。こんなおもちゃと大して変わらないものでどれだけの写真が取れるかというと・・・
接眼レンズに携帯やコンデジのレンズを合わせて撮影。ただ撮影に使ったのがiPhoneなのでちと持ちづらくて若干ブレてますが、肉眼ではかなりシャープな像が。また撮影は出来なかったのですが、木星に向けると4つのガリレオ衛星まで確認できるといった優れものでした。
これを見て欲しいと思った人に2~3アドバイス
「望遠鏡の扱いに慣れてないなら35倍より10~15倍のものがオススメ。」
倍率が上がると視野角が狭くなるのでなかなか目的とした天体に合わせづらいですので、いきなり高倍率なものよりそこそこにしておいたほうがいいかと。それか同じ星の手帖社から35倍のキットに15倍用の接眼部をセットした製品なんかが出ていますからそちらを買って使い分けるとか、組み立て難易度は上がりますがオルヴィス社から出ている接眼レンズ部が市販のものと同じ構造で交換できるコルキットスピカあたりがおすすめです。
「三脚は良いものを]
制作記事内で「コンパクトカメラ用と同サイズ」などともったいぶった書き方をしたのは、カメラ店で売られている2~3000円クラスのお買い得価格のものだと微妙にガタが大きいです。もちろんコンパクトカメラ程度での撮影ならまったく問題はないのですが、星や月だとピンポイントを狙う上にゆっくりですが常に動いてますから特に35倍を使いたいなら良い3脚でスムーズに可動するものを用意したほうが良いでしょう。ちなみに自分が使ったのはスリックの自由雲台付きモデル。中古で2000円だったので即買いでしたが、実際買ったら1万声は確実なモデル…(^^;)
まあ、これを機会にお手軽な天体観測を楽しんでみてはどうでしょうか?